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最大値・最小値の文章題 — 目的関数の頂点が答えになる


共通の方針

文章題で「最大・最小を求めよ」という問いが出たとき、手順は次の通りです:

  1. 変数を決める:何を \( x \) とおくか明確にする
  2. 目的関数を式化する:最大化(最小化)したい量を \( x \) の式で表す
  3. 変数の範囲を確認する:\( x \) が取れる値の範囲(定義域)を求める
  4. 頂点を求める:放物線のグラフで頂点の座標を読む

放物線 \( y = a(x - p)^2 + q \) で \( a < 0 \) なら \( x = p \) で最大値 \( q \)、\( a > 0 \) なら最小値 \( q \) です。

下の図は2つの典型問題のグラフです。

最大化・最小化のグラフ(収益最大化・面積最大化)


問題1:収益最大化

問題

仕入れ値が1個40円の商品がある。1個 \( x \) 円で売ると1日の販売数が \( (100 - x) \) 個になるとする(\( 40 < x < 100 \))。1日の総利益を最大にする販売価格と、そのときの最大利益を求めよ。

解き方

変数の設定:販売価格 \( x \) 円(\( 40 < x < 100 \))

目的関数(1日の総利益)

$$ f(x) = (\text{1個の利益}) \times (\text{販売数}) = (x - 40)(100 - x) $$

展開して平方完成します:

$$ f(x) = -x^2 + 140x - 4000 = -(x - 70)^2 + 4900 - 4000 = -(x - 70)^2 + 900 $$

頂点を読む:\( a = -1 < 0 \) なので上に凸。頂点は \( (70,\ 900) \)。

\( x = 70 \) は定義域 \( 40 < x < 100 \) に含まれる ✓

答え:販売価格 \( x = 70 \) 円のとき、1日の最大利益は 900円


問題2:面積最大化

問題

長さ20mのロープを折り曲げて長方形の囲いを作る。囲いの面積が最大になる縦と横の長さを求めよ。

解き方

変数の設定:縦の長さを \( x \) m(\( 0 < x < 10 \))とおく。

横の長さ:周の長さが20mなので \( 2(x + \text{横}) = 20 \) → 横 \( = 10 - x \) m。

目的関数(面積)

$$ S(x) = x(10 - x) = -x^2 + 10x = -(x - 5)^2 + 25 $$

頂点を読む:\( a = -1 < 0 \) なので上に凸。頂点は \( (5,\ 25) \)。

\( x = 5 \) は定義域 \( 0 < x < 10 \) に含まれる ✓

答え:縦 \( 5 \) m、横 \( 5 \) m のとき、最大面積は \( S = 25 \) m²。

正方形のとき面積が最大になります。


まとめ:最大・最小文章題の定石

ステップ 内容
① 変数設定 何を \( x \) とおくか、\( x \) の範囲を明記する
② 式化 最大・最小にしたい量を \( x \) の式で表す
③ 平方完成 \( a(x-p)^2 + q \) の形にする
④ 頂点読む \( a < 0 \):最大値 \( q \)、\( a > 0 \):最小値 \( q \)
⑤ 範囲確認 頂点 \( x = p \) が定義域内にあるか確認する

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