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二次関数の解の配置

放物線の形から解の位置条件を読む


この単元で学ぶこと

二次方程式 \( f(x) = 0 \) を解けば2解の値は具体的に求まります。しかし「2解の値そのものは求めず、2解が特定の位置条件(ともに正・区間内など)を満たすとき、係数パラメータに何が言えるか」を調べる問題があります。これが「解の配置」です。

たとえば「方程式 \( x^2 + (a-3)x + a = 0 \) の2解がともに正となる \( a \) の範囲を求めよ」という問題では、解の値を直接求めるのではなく、放物線 \( y = f(x) \) の形が条件を満たすための係数条件を図から読み取ります。

解の配置を整理する道具は3つです。

どの条件がどの役割を持つかを1つずつ図で確認することで、解の配置の問題を「条件を3つ覚えて当てはめる」から「各条件が何を保証しているかを読む」に変えることができます。

この単元では、「2解が同符号」「2解が異符号」「2解が区間内」「解が区間を挟む」という4つの典型条件を順に扱います。


図が「なぜ」を説明する

このテーマでは、各記事に放物線とx軸の位置関係を示す図を載せています。条件(判別式・関数値の符号・軸の位置)は、言葉だけで列挙すると「覚える3条件」に見えてしまいます。しかし放物線の形を見ると、「なぜその条件が必要か」「なぜ不要になるか」が図から自然に読み取れます。

各記事の図は、条件の説明より先に「目標とする放物線の形」を示す役割を担っています。

下の概念図は、この単元で扱う4種の解の配置を横並びで示したものです(各記事で詳しく解説します)。

解の配置 4種の概念図(同符号・異符号・区間内・区間挟み)


解説記事

解の配置(2解が同符号)

2解がともに正、またはともに負となる条件を求めます。

放物線が「\( x \) 軸の正の側に2点で交わる」ためには、判別式・\( f(0) \) の符号・軸の位置という3条件が必要です。3条件がそれぞれ何を防いでいるかを、図で1つずつ確認します。


解の配置(2解が異符号)

2解が異符号(一方が正、他方が負)となる条件を求めます。

この場合は判別式の条件が不要になり、\( f(0) < 0 \) という1条件だけで決まります。なぜそれだけで十分かを、放物線の図から確認します。


解の配置(2解がともに区間内)

2解がともに区間 \( (\alpha, \beta) \) 内に入る条件を求めます。

判別式・\( f(\alpha) \) および \( f(\beta) \) の符号・軸の位置という複数の条件が組み合わさる理由を図で確認します。「条件の数が多い」のではなく、それぞれが独立した役割を持つという構造を整理します。


解の配置(解が区間を挟む)

2解が区間 \( (\alpha, \beta) \) の両側に1解ずつ分かれる条件を求めます。

\( f(\alpha) \cdot f(\beta) < 0 \) という1条件だけで決まります。前の記事(2解がともに区間内)と比べて、なぜ必要な条件が大幅に少なくなるかを図から確認します。


解説PDFについて

この単元の4問(2解が同符号・異符号・区間内・解が区間を挟む)をまとめた解説PDFを無料で配布しています。各問の方針と解の構造を図と照らしながら確認できます。紙やタブレットに印刷して使うことも想定しています。

PDFをダウンロードする(無料)


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