← 単元トップへ:二次関数の最大値・最小値 / ← 前の記事:最大値を求める(固定区間・軸が動く)
\( a \leq x \leq a+1 \) において、\( f(x) = x^2 - 2x + 2 \) の最小値を求めよ。
最初にすることは平方完成です。
これで、軸は \( x = 1 \)、頂点は \( (1,\ 1) \) とわかります。
問1・問2との違いは、今回は軸が固定されている点です。動くのは区間 \( a \leq x \leq a+1 \) のほうです。パラメータ \( a \) の値が変わるたびに区間が左右にスライドし、固定された軸 \( x = 1 \) との位置関係が変わります。だから「場合分け」が必要になります。
軸 \( x = 1 \) が区間 \( a \leq x \leq a+1 \) に対してどこにあるか——この位置関係だけを見れば、最小点の場所は自然に決まります。

軸が区間の右外(\( a \leq 0 \))
区間の右端 \( x = a+1 \) が軸以下(\( a+1 \leq 1 \))にある。区間全体が軸より左にあるため、\( f \) はこの範囲全体で単調減少します。範囲内で軸に最も近いのは右端 \( x = a+1 \) であり、ここが最小点になります。
軸が区間の内部(\( 0 < a < 1 \))
軸 \( x = 1 \) が区間の内部に入っている(\( a < 1 < a+1 \))。頂点がそのまま範囲内に存在するため、頂点の値が最小値です。
軸が区間の左外(\( a \geq 1 \))
区間の左端 \( x = a \) が軸以上(\( a \geq 1 \))にある。区間全体が軸より右にあるため、\( f \) はこの範囲全体で単調増加します。範囲内で軸に最も近いのは左端 \( x = a \) であり、ここが最小点になります。
「軸の左では減少、軸の右では増加」という放物線の性質から、各ケースで最小点の場所は図を見ながら確認できます。論理の骨格は問1と同じです。問1は「軸が動いて区間に対する位置が変わる」、この問題は「区間が動いて軸に対する位置が変わる」——見方が逆でも、「軸と区間の位置関係」で場合分けするという構造は変わりません。
① \( a \leq 0 \) のとき
区間が軸の右外にある(\( a+1 \leq 1 \))。最小点は右端 \( x = a+1 \)(範囲内で軸に最も近いから)。
② \( 0 < a < 1 \) のとき
軸が区間の内部にあるから、頂点 \( x = 1 \) が最小点。
③ \( a \geq 1 \) のとき
区間が軸の左外にある(\( a \geq 1 \))。最小点は左端 \( x = a \)(範囲内で軸に最も近いから)。
境界での整合:\( a = 0 \) では①②ともに \( 1 \)、\( a = 1 \) では②③ともに \( 1 \) になることを確認できます。
最小値をまとめると、
最小値は、軸 \( x = 1 \) が区間 \( a \leq x \leq a+1 \) のどこにあるかで決まる。
この問題を含む4問(固定区間2問・区間が動く2問)の解説PDFを無料で配布しています。模範解答と意味説明を2段組で並べた構成で、各ケースのグラフと照らしながら場合分けの流れを確認できます。