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二次関数の最小値(固定区間)— 軸の位置が決め手になる3ケース


問題

\( 0 \leq x \leq 1 \) において、\( f(x) = x^2 - 2ax + 2a \) の最小値を求めよ。


まず何を見るか

最初にすることは平方完成です。

$$ f(x) = (x - a)^2 + 2a - a^2 $$

これで、軸は \( x = a \)、頂点は \( (a,\ 2a - a^2) \) とわかります。

上に凸の放物線では、軸から離れるほど値が大きくなります。逆にいうと、軸に最も近い点が最小値を与えます

ここで問題は「\( a \) がパラメータとして動く」という点です。\( a \) の値が変わるたびに軸 \( x = a \) の位置が変わるため、最小点の場所も変わります。だから「場合分け」が必要になります。


場合分けの根拠

軸 \( x = a \) が \( 0 \leq x \leq 1 \) の範囲に対してどこにあるか——この位置関係だけを見れば、最小点の場所は自然に決まります。

3ケースのグラフ

軸が範囲の左側(\( a \leq 0 \))

軸は 0 より左にある。範囲内で軸に最も近いのは左端 \( x = 0 \)。\( f \) はこの範囲全体で単調増加しているため、左端が最小点になります。

軸が範囲の内部(\( 0 < a < 1 \))

軸 \( x = a \) がちょうど範囲に入っている。この場合は頂点 \( x = a \) がそのまま範囲内に存在するため、頂点の値が最小値です。

軸が範囲の右側(\( a \geq 1 \))

軸は 1 より右にある。範囲内で軸に最も近いのは右端 \( x = 1 \)。\( f \) はこの範囲全体で単調減少しているため、右端が最小点になります。

「軸の左では増加、軸の右では減少」という放物線の性質から、各ケースで最小点の場所は図を見ながら確認できます。


場合別の計算

① \( a \leq 0 \) のとき

軸 \( x = a \) は範囲の左側にある。最小点は左端 \( x = 0 \)(範囲内で軸に最も近いから)。

$$ f(0) = 2a $$

② \( 0 < a < 1 \) のとき

軸が範囲の内部にあるから、頂点 \( x = a \) が最小点。

$$ f(a) = 2a - a^2 = a(2 - a) $$

③ \( a \geq 1 \) のとき

軸 \( x = a \) は範囲の右側にある。最小点は右端 \( x = 1 \)(範囲内で軸に最も近いから)。

$$ f(1) = 1 - 2a + 2a = 1 $$

境界での整合:\( a = 0 \) では①②ともに \( 0 \)、\( a = 1 \) では②③ともに \( 1 \) になることを確認できます。


まとめ

最小値をまとめると、

$$ \text{最小値} = \begin{cases} 2a & (a \leq 0) \\[4pt] a(2 - a) & (0 < a < 1) \\[4pt] 1 & (a \geq 1) \end{cases} $$

最小値は、軸が \( 0 \leq x \leq 1 \) の範囲のどこにあるかで決まる。


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