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\( a \leq x \leq a+1 \) において、\( f(x) = x^2 - 2x + 2 \) の最大値を求めよ。
最初にすることは平方完成です。
これで、軸は \( x = 1 \)、頂点は \( (1,\ 1) \) とわかります。
問3と同じ設定(固定された軸 \( x = 1 \)、動く区間 \( a \leq x \leq a+1 \))です。違いは、今度は最大値を求める点です。
上に凸の放物線では、軸から離れるほど値が大きくなります。つまり、軸から最も遠い端点が最大値を与えます。頂点は最小点であり、最大は必ず端点で取られます。
「左端 \( x = a \) と右端 \( x = a+1 \) のどちらが軸 \( x = 1 \) から遠いか」——これだけを確認すれば、場合分けが決まります。
判定には、区間の中点 \( x = a + \dfrac{1}{2} \) と軸 \( x = 1 \) を比べます。中点より軸が右にあれば左端が遠く、左にあれば右端が遠い。

中点が軸より左(\( a + \dfrac{1}{2} < 1 \)、つまり \( a < \dfrac{1}{2} \))
軸は右端 \( x = a+1 \) より左端 \( x = a \) に近い。裏を返すと、左端のほうが軸から遠いため、\( f(a) \) が最大値になります。
中点が軸以上(\( a + \dfrac{1}{2} \geq 1 \)、つまり \( a \geq \dfrac{1}{2} \))
軸は左端 \( x = a \) より右端 \( x = a+1 \) に近い。今度は右端のほうが軸から遠いため、\( f(a+1) \) が最大値になります。
なぜ2ケースか
問3(最小値・動く区間)では「軸が区間の右外・内部・左外」という3通りの位置関係が必要でした。最大値では、区間がどこにあっても「軸から遠い端点はどちらか」だけを見ます。その判断は中点との大小1つで決まるため、ケース数は2つで済みます。
これは問2(固定区間・最大値)と同じ論理です。固定区間でも動く区間でも、最大値の場合分けは常に2ケースになります。
① \( a < \dfrac{1}{2} \) のとき
左端 \( x = a \) が軸から遠い(中点が軸の左側にあるから)。
② \( a \geq \dfrac{1}{2} \) のとき
右端 \( x = a+1 \) が軸から遠い(中点が軸の右側にあるから)。
境界での整合:\( a = \dfrac{1}{2} \) では①②ともに \( \dfrac{5}{4} \) になることを確認できます。
最大値をまとめると、
最大値は「軸から遠い端点はどちらか」で決まる。その判定は区間の中点 \( a + \dfrac{1}{2} \) と軸 \( x = 1 \) の大小1つで決まるため、2ケースになる。
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