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2つの解から二次関数の式を決める — 因数形 \( a(x-\alpha)(x-\beta) \) で立てる


問題

\( x = 1 \) と \( x = 3 \) を解にもち、点 \( (0,\ 6) \) を通る放物線の式を求めよ。


なぜ因数形を使うか

「\( x = \alpha \) と \( x = \beta \) が解である」とは、「\( f(\alpha) = 0 \) かつ \( f(\beta) = 0 \)」を意味します。これは放物線がx軸と \( x = \alpha \)、\( x = \beta \) で交わることと同じです。

この条件を満たす二次式は \( (x - \alpha)(x - \beta) \) に比例します。よって

$$ y = a(x - \alpha)(x - \beta) $$

の形が使えます。\( \alpha, \beta \) は最初から確定しているので、未知数は \( a \) だけです。あと1点を代入するだけで式が決まります。

2つの解から式を決める:因数形


問題の解き方

\( x = 1, x = 3 \) が解なので

$$ y = a(x - 1)(x - 3) $$

とおく。点 \( (0,\ 6) \) を通ることから:

$$ 6 = a(0 - 1)(0 - 3) = 3a $$
$$ a = 2 $$

よって

$$ y = 2(x - 1)(x - 3) = 2x^2 - 8x + 6 $$

確認


まとめ

因数形を使う条件: 二次方程式の2つの解 \( \alpha, \beta \) が与えられている。

手順:

  1. \( y = a(x-\alpha)(x-\beta) \) とおく(\( \alpha, \beta \) はすでに確定)
  2. 残りの1点を代入して \( a \) を求める

3つの形の使い分けまとめ:

与えられた条件 使う形 未知数の数
通る3点の座標 \( y = ax^2 + bx + c \)(一般形) 3(\( a, b, c \))
頂点+1点、軸+2点 \( y = a(x-p)^2 + q \)(頂点形) 1〜2(\( a \) or \( a, q \))
2つの解+1点 \( y = a(x-\alpha)(x-\beta) \)(因数形) 1(\( a \))

条件を整理してから「どの形が最も少ない計算で済むか」を選ぶことが、式の決定問題を速く解く鍵です。


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